『しょうぼうじどうしゃじぷた』は、渡辺茂男作・山本忠敬絵による、日本の絵本。初出は1963年10月に刊行された『こどものとも』第91号。1966年には、福音館書店から「こどものとも傑作集」の1冊として、単行本絵本が発刊された。2004年にはジェイリーン・モーリーとスーザン・ハウレットによって英訳され、「Jeeper the Fire Engine」のタイトルでアールアイシー出版から発刊されている。子供から圧倒的な人気を得ている絵本である[1]。 ある町の消防署にじぷたという消防車がいた。古いジープを改良したじぷたは働き者だが小さいので、出動するのはボヤのときだけである。町の子どもたちは、火事のたびに大活躍する梯子車ののっぽくんや高圧車のぱんぷくんや救急車のいちもくさんたちばかり注目して、小さいじぷたには見向きもしなかった。じぷたは“自分だって高層建築物火災への対応は出来る”と思い込んでいる