村山元首相が、首相在任中に直面した阪神大震災などについて語った回顧録「村山富市の証言録 自社さ連立政権の実相」(新生舎出版)が刊行された。 1995年1月17日午前5時46分に発生した阪神大震災を巡っては、初動対応が遅れるなど首相官邸の危機管理のあり方が問題になった。村山氏は、回顧録の中で、「朝6時のNHKニュースで見た。官邸に一切連絡はなかった」と釈明した。 民主党の小沢一郎元代表が新生党代表幹事だった93年8月に細川政権で連立を組んだ際の心境については「一緒にやれんというのが、ずっと気持ちの中にあった」と振り返った。