学校で扱う英文法の範囲では、英語の動詞は大きく「一般動詞」と「be動詞」の2種類に分けられます。私自身、中学生の時にそう教わり、ごく当たり前のこととして受け入れてきました。 しかし、英語とのつきあいが深まれば深まるほどその存在が異様に見えてきたのがbe動詞。 「動詞」といいつつ一般動詞とはかなり違ったふるまいを見せ、しかも英語に存在するのはたったの1種類。時制・人称による変化はあれど原形は"be"のみ。 英語という言語の体系において、かなりの異端児です。 その異質性ゆえに、初級レベルを教える時にはいつも、「be動詞さえなければもっと英語は簡単なのに!!」と思ってしまいます。 はたしてこの異端児。いったい何者なのでしょうか。 まず、一般動詞と比較して何が異なるのかを確認します。 「一般動詞」というカテゴリも大雑把なもので、学校でこの用語が使われる場合は、せいぜい「