わたしたちは二本の脚を持った子宮にすぎない。聖なる器。歩く聖杯。 −−マーガレット・アトウッド『侍女の物語』 2017年、Huluがディストピア小説『侍女の物語』をドラマ化して人気を博しているという。トランプ政権になって『1984年』とともに『侍女の物語』が平積み現象が起きてからすぐドラマ化されたことになる。 トランプ政権下でベストセラーになるディストピア小説 | 渡辺由佳里 | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 「映像化したら迫力があるだろう」と思っていたから、さっそくトレーラーを見てみた。壁に揺れる絞首の縄、義務をひたすら説く監視役の老女、胃がぎりぎりするような不安と閉塞感、なにより侍女たちが着る服の一面の「赤」が鮮烈でえぐい。 彼女たちがまとう赤は女の色、血の色、妊娠の徴の色、怒りの色、警告の色であり、彼女たちの姿を見るごとに心が落ち着かなくなる。 侍女
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