現代文、古文、漢文は同時に学べ現代文、古文、漢文を含めた国語の目的は、「現代の文章が理解できるようになること」。この1つだけです。 古文の勉強は、古文が読めるようになることが目的ではありません。 漢文の勉強も、漢文が読めるようになることが目的ではないのです。 (18ページより) 「でも、古文と漢文は、現代文と関係がないのでは?」と思われるかもしれませんが、古文と漢文は、現代の言葉と密接なつながりがあるというのです。 例えば、「決着をつける」「結論を出す」という意味で「けりをつける」という表現があります。 この「けり」は、「キック」という意味の「蹴り」ではありません。 古文の文章によく登場する助動詞「けり」なのです。 古文では、「なりにけり」のように、言葉の終わりに「けり」を付けて「文の終わり」を示します。そこから「けりをつける」で「文章の終わりをつける」という意味になり、転じて「決着をつけ