三菱自動車による軽乗用車の燃費偽装問題は、問題が発覚した4車種を売っていた全国の販売店にも深刻な影響を及ぼしている。 三菱自が補償の具体策を明示していないことも、顧客対応を難しくしている。 ◆「潰れるかも」 「今度こそ店が潰れるかもしれない。潰れなくても、相当数のお客さんが離れていくだろう」。中部地方の三菱自系列の販売店の店長は、暗い表情で話した。燃費偽装問題が発覚した4月20日には、軽乗用車「eKワゴン」を店頭から急きょ撤去し、現在はミニバン1車種のみを展示している。 客足の途絶えた店内は閑散とし、顧客からは「eKワゴンに乗っているが、どうしたらいいのか」「(三菱自の)普通車に乗っているが問題はないのか」などの電話が相次いでいる。「三菱の車にしなくてよかった」という厳しい声も寄せられたという。
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