体制順応型の人間から自立した個人へ、そして連帯を実現するには何が必要かという問題の自問自答です。 昨年(2007年)の参議院選では民主党に投票しました。わたしの人生ではじめて保守党に投票したわけです。もちろん民主党になにかを期待したわけではありません。そんな幻想は爪の垢ほども持っていません。ただ、状況がすこしでも流動化することを期待してのことでした。いわゆる「ねじれ国会」がうまれたことで、その期待は一見、ほんの少しですが実現しつつあるかのように見えます。たしかにいくつかの市民的な要求に政府は目を向けるポーズをしめし、自民党は「民意」とかいう空疎な言葉を連発しはじめました。しかし活気づいたのはテレビのニュース系ワイドショウだけで、多くの人びとはそれを見て、快哉を叫んだり、罵声を浴びせたりするだけで、一向に観客席から外に出ようとはしません。 わたしは反議会主義者ではないので、投票行動を無意味だ