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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/bokushi2235 (1)

  • 文化戦争@図書館 - constructive monologue

    有川浩『図書館戦争』(メディアワークス, 2006年) 図書館とメディア良化委員会との武装対立が日常化した正化31年の日を舞台に、図書館特殊部隊に配属された笠原郁を主人公にした小説である。著者が「あとがき」で「今回のコンセプトは、月9連ドラ風で一発GO!」と述べているように、また著者がライトノベル畑で主に活躍しているということもあって、小説世界の醸し出す雰囲気はそれほど重苦しいものではない。むしろ高校時代に遭遇した運命的な邂逅が原体験になって、図書館防衛隊を志した笠原郁の「暴走」ぶりと、それに振り回される教官や同僚たちというキャラ設定やストーリーの展開はそれこそ「月9」を構成する要素を最大公約数的に抽出したものになっている。 しかし小説の基盤を成す正化31年の日に、メディア規制法が政治課題として論議され、公論空間の硬直化が進む平成18年の日を重ね合わせ、そこから何らかの思想的/政治

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