【高重治香、永島学】KDDI(au)は、電力小売り事業に参入し、携帯電話会社としては初めて家庭向けに電力を売ることを検討する。固定の電話やインターネット回線とセットで契約すると、割安になる料金プランも視野に入れる。19日に東京都内であった株主総会で、事業目的に発電や電気の供給、販売を加える定款変更が認められた。 KDDIが今年4月に子会社化したケーブルテレビ最大手ジュピターテレコム(JCOM)が、すでに昨年末からマンション向けに電力を売っている。JCOMは、住友商事系の新電力「サミットエナジー」から電力を仕入れ、割安な電力を多チャンネル放送やネット回線とセットで販売している。 KDDIはいま、スマホと固定ネット回線のセット契約で通信料の割引をしている。JCOMの取り組みを参考に固定回線と電力もセットにすることを考える。現在の電力制度では、電力を売れるのは50キロワット以上の大口向けに限