2週間で公開を実現できた3つの要因 コロナ禍となってからは感染拡大を防ぐため、密集・密閉・密接の「三密」防止が盛んに呼び掛けられている。満員電車やイベントの混雑を避けたいというニーズはコロナ禍以前にもあったが、感染症の流行に直面したことでより重要性が増している。 Yahoo!検索の開発チームリーダーを務める廣川将成さんは「安心して移動するための不安や悩みごとの解決が急務だった」と開発の背景を明かす。機能の分かりやすさ、使いやすさとともに「できるだけ早く届けること」も重要だと考えていたという。 混雑予報の提供のため、ヤフーは全社組織としてタスクフォースを結成。2段階で開発する体制を整えた。同社はコロナ禍で全社リモートワークの体制を敷いているため、この開発のためのやりとりは全てオンラインで行われた。 5月18日の開発スタートから2週間を「フェーズ1」と設定した。混雑情報のデータセットを持つパー