漢字 胡椒鯛、小正だい、鰭白魚、古世宇(京俗) Standard Japanese name / Koshoudai 由来・語源 江戸(東京)に江戸時代からある呼び名を標準和名にしたもの。2000年前後までの水揚げから考えても江戸時代に江戸湾(東京湾)に大型はほとんど生息していなかったと考えられる。むしろ斑点や斜めに背から腹に横切る帯が目立つ若魚、幼魚が多かっただろう。この若い個体に対してつけた呼び名だと思う。 黒く丸い斑紋からの「胡椒鯛」ではなく、小さい割りに目立つ柄をした「小姓鯛」だった可能性も捨てられない。 1938年の魚類検索では、旧仮名遣いではコセウダヒ属コセウダヒだった。 こしょうだひ 〈こしょうだひ 武蔵品川〉『帝国博物館天産部魚類標本目録.帝国博物館』(石川千代松・松浦歓一郎 1897/明治30年) 胡椒ダイ 栗本丹州『魚譜』。 小正だい 『魚鑑』(武井周作天保辛卯 183