小山薫堂編著『社会を動かす企画術』を読みました。 放送作家や脚本家という枠だけでなく、あらゆる分野での企画やプロデュースを手掛ける小山薫堂さん。アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」は、小山さんの脚本です。 先日、テレビ番組の対談で、くまモンの仕掛け人として熊本県のPRキャンペーンについて語っていました。本書を読むきっかけが、この対談でした。もっと色々な話を聞いてみたいと思ったのです。 「地方活性化」をテーマにして、「自ら驚き、楽しむ」ということがキーワードになっていました。簡単に言うと、「熊本にある良いものをまずは県民が発見しよう」、「自分たちが楽しい面白いことをやって楽しもう」といった内容です。 くまモンは「熊本の魅力を見つけて、ビックリした熊」だったのです。最初は県 民に徹底的にアピールしたそうです。 観光のPRというと、「こんなにいいとこあるよ」と外への発信ばかり考