売上高は、実現基準という考え方によって計上されます(参照:「売上」の計上タイミングは会社ごとに違うって本当?)。売上高は会社の業績を表す重要指標の1つであるため、計上においては客観性、確実性が重視されます。 一方で、企業会計の重要な役割の1つは、タイムリーに会社の事業実態を表すことです。長期間に及ぶ工事契約等によって工事が完成するまで一切の売上が計上されないと、工事の進行による経済的価値の創出という事業実態が決算書に反映されないことになります。したがって、一定の要件を満たす場合は工事の進行状況に応じて売上を計上すべきとなります。これを工事進行基準と言います。現在の会計ルールでは、工事進行基準が原則的な売上計上基準です。 【対象となる工事契約】 仕事の完成に対して代金が支払われる請負契約のうち、基本的な仕様や作業内容を顧客の指図に基づいて行う工事契約が対象となります。一般的には、土木・建築工
![「工事進行基準」とは?「工事完成基準」との違いや売上計上タイミングを解説 | GLOBIS 知見録](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/785a3a8e3249d4a3ecd0c69d8cf29c23813b2262/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fchikenroku.s3.amazonaws.com%2Farticle%2Flarge_image_file_name%2F5732%2F47875333_ml.jpg)