前回ぼくは、小保方晴子さんがSTAP細胞の存在を信じていることを高く評価しました。自分の仮説に信念を持つことは、優れた科学者の第一条件だからです。だからといって、小保方さんが優れた科学者であると認めたわけではありません。ましてや、ぼくも小保方さんのようにSTAP細胞の存在を信じているわけではありません。その逆です。彼女は科学者としては失格であると思うし、「STAP細胞なんて本当にあるんかよ」と思っています。 科学には信念と証拠がセットで必要 自分の仮説に自信がない科学者なんて、クリープを入れないコーヒーみたいなもの、否否、コーヒー豆がないクリープだけのコーヒーみたいなものです。 「この仮説、正しいのか間違っているのか分からないんですぅ」なんていう科学者は皆無です。そもそも、そんな程度の信念で研究機関の高いお金を使って実験を繰り返していたら、泥棒に近いです。そんな程度の信念で論文を発表してい