「#MeToo」を合言葉に、世界各地でセクハラに対する問題意識が高まっている。同時にこの運動は、被害者がバッシングされがちなことを改めて浮き彫りにした。背景事情を踏まえずに、「そんな時間帯にノコノコ出かけていくのが悪い」「二人きりになったのだから、同意があったはず」などと、まず被害者の落ち度を指摘する人も少なくない。 法律の世界でもこの傾向はある。「残念ながら、勇気を持って提訴した被害者に対し、追い打ちをかけるように、傷つける言動をする裁判官も少なくありませんでした」と語るのは、セクハラ問題に詳しい圷(あくつ)由美子弁護士。 出張先のホテルで押し倒され身体を触られるなどの被害にあった女性に「最後までいってなかったんだから(いいじゃないか)」などと心無い言葉を浴びせる裁判官もいたという。 しかし、ここ数年、セクハラに関する裁判所の意識は、着実に変わり始めているという。セクハラ加害者が主張する
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