デーリー東北：北奥羽ニュース：十鉄のレトロ車両､動態保存は難しく(2011/10/11 14:00)十和田観光電鉄（十和田市）の鉄路存廃問題で、十鉄はバス転換の準備が一段落した後に、鉄道資産の取り扱いを本格化させる方針だ。このため、旧型車両や貨車、電気機関車といったレトロ車両の行方は決まっていないが、設備の老朽化もあり、鉄道ファン向けに車両を動く状態に保つ動態保存は難しいとしている。 十鉄は１１日に鉄路の廃止を表明する見通しで、廃止後はレールや架線、電柱、ホーム、工場といった資産の取り扱いが課題となる。撤去費用は未定だが、同社幹部は「（鉄道を）続けるのもやめるのも苦しい」と語り、新たな負担が生じることに懸念を示す。 十鉄によると、処分は県道上の踏切の撤去などから順次、手掛ける考え。七百駅（六戸町）の変電所が寿命を迎えつつあることなどから、鉄道廃止後に電車を走らせることは困難という。車両の売却や解体、車庫での保存、展示といった方針は未定だ。 国や県の補助金で整備した資産の処分について
青森の十和田観光電鉄、鉄道を来年3月廃止 十和田市―三沢間、バスに切り替え - 日本経済新聞
