グーグル、ナイキ、トヨタなど数々のグローバル企業のブランディングを手がけてきたクリエーティブディレクターのレイ・イナモト氏。デジタル時代にふさわしいコミュニケーション戦略の策定と新サービス開発で高い評価を受ける同氏に、日本企業の抱える課題を聞いた。 関連記事: [議論]そもそも「デザイン経営」って何だ? 目覚めよ“右脳” デザインで組織を活性化 イナモトさんはニューヨークに拠点を置き、企業ブランディングの分野で高い評価を受けていますが、広告業界に入ったきっかけは何だったのでしょうか。 レイ・イナモト氏(以下、イナモト氏):僕は日本生まれですが、16歳からスイスのインターナショナルスクールに留学し、その後は米ミシガン大学の美術学部に入りました。当時はインターネットの黎明(れいめい)期。コンピューターを使った表現に興味を持ったので、美術とコンピューターサイエンスの両方を専攻しました。 たまたま