5月9日午後、香川県丸亀市のため池に釣りに来ていた小学1年生の男の子と33歳の父親の2人が死亡しました。なぜ、ため池に落ちると命を落とすのでしょうか。繰り返される事故にどう対処すればよいのでしょうか。 事故の概要 9日午後3時40分頃、香川県丸亀市綾歌町のため池で、「人が落ちている」と近隣住民から110番があった。駆けつけた救急隊員が、水中に沈んでいる男性(33)と、水面に浮かんでいる小学1年の息子(6)を発見。男性は現場で、息子は搬送先の病院でいずれも死亡が確認された。 丸亀署の発表によると、ため池の水深は約6メートル。周囲に柵はなかった。父子で釣りに来ていたが、帰宅が遅いため、妻が現場に行き息子を見つけ、近くの住民が通報したという。同署は誤って転落した可能性があるとみて調べている。 (記事中の氏名等を筆者が改変) 最終更新:5/10(月) 9:35 読売新聞オンライン 筆者が現場を直接
筆者記事「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」は、ツイッターやYouTubeでも拡散されて、幅広い年代の方々に問題を投げかけました。そして多くの皆様から感想をいただきました。皆様から頂いたご質問のいくつかにお答え致します。 勢いをつければ上陸できるのでは? 動画でモデルとなった男性は、消防に勤める現役の水難救助隊員です。レスキューと言えばさらにわかりやすいかもしれません。常日頃から身体を鍛えているこの人に全力を使って上陸を試みてもらいました。 動画1をご覧ください。前半と後半に分かれています。 1.平泳ぎで泳ぎ始めクロールで加速しました。オットセイのように上陸できるかと思いきや、無理でした。水中から身体を水面上に出すのは、イルカの芸を見ていると簡単そうに見えますが、人間には無理です。そもそも水棲動物と人とを比較すること自体が間違いです。手のひらとコンクリート表面との摩擦にも、身体を陸にあ
入浴中に意識を失ったが大事には至らなかった人の数は溺れた人のそれよりさらに多い(提供:kagehito.mujirushi/イメージマート) 家庭内浴槽での突然の事故。溺れずに済んで一命を取り留めたとしても、多くは浴槽からあがれません。溺れて意識を失っていたらなおさらです。浴槽に入ったままの大切な人をどうしたらよいか、家族は途方に暮れます。救急車が来るまでの間、居合わせた家族はどう対処したらいいでしょうか? 家庭内浴槽での事故(注) 浴槽内で意識がなくなった(意識障害)、続いて顔がお湯に浸かった(呼吸停止)あるいは心臓が動いてなさそう(心停止)という場合と、浴槽の外から転落・転倒して浴槽に頭から突っ込み溺れたという場合とがあります。 浴槽内にて、血圧低下などの体の異常で意識がもうろうとする状態、あるいは意識がなくなる状態を意識障害と言います。意識障害に陥った状態で鼻や口が湯面につけば湯を吸
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く