映画やドラマなどの動画を初見で「倍速視聴」「10秒飛ばし」する習慣が広がる背景について考察した筆者の記事「映画を早送りで観る人たち」シリーズ(全9回)は昨年、SNSで大きな話題になり、テレビなどのメディアにも取り上げられた。それだけ世間の関心が高いテーマであることを改めて実感した次第である。 先日、同シリーズに追加取材と大幅な加筆を行った『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)という本を出した。同書中、倍速視聴積極派のひとりとして登場するのが、ゆめめさんだ。 彼女は会社勤めの傍ら、「note」で若者のトレンドや消費動向をリポートする「ワカモノのトリセツ」を同世代の相方ほっちさんと共同運営している。同サイトで2019年10月時点で早くも、「倍速視聴とスキップ視聴が若者の行動として当たり前になっている」と指摘していた。 ゆめめさんは1995年