激動の昭和、なぜ日本は、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と戦線を拡大させ、戦争を長期化させていったのか。その歴史をさかのぼりながらたどると、第1次世界大戦で戦勝国になって以来、アメリカやソ連との来るべき戦争に向けて着々と準備を進めてきた日本の主体的な選択を底流にしながら、時代の転換点での戦局の見込み違いや軍部統制・外交戦略の誤算が積み重なって、徐々に追い込まれていった構図が見えてくる。 番組では、様々な史料を読み解きながら、天皇や為政者、軍人のみならず庶民を含めた当時の日本人が、戦争をどのようにとらえ、どのような論理で継続していったのかに迫る。