【ベルリン=宮本隆彦】ドイツの大衆紙ビルトは二十一日付で、移民規制の強化などを訴える団体「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人」(通称ペギーダ)の実質的な代表が、ナチス総統ヒトラーをまねてポーズをとった写真をフェイスブックに掲載していたと報じた。ペギーダはネオナチや極右との関わりを再三否定してきたが、思わぬところで馬脚を現した格好だ。 この人物は創設者の一人で、代表として行動してきた旧東独ドレスデン出身のルッツ・バッハマン氏(41)。写真はヒトラーのように髪を横になでつけ、ちょびひげを生やしている。ビルト紙の取材に「冗談」で撮って掲載したと認めた。別の独紙は彼がフェイスブックで難民を「卑劣な奴ら」「動物」と罵倒していたと伝えた。