【パリ=国末憲人】欧州連合(EU)議長国フランスのクシュネル外相は28日、記者会見し、グルジア情勢に関してEUが対ロシア制裁を検討していると明らかにした。1日にブリュッセルで開かれるEU緊急首脳会議で論議の対象となる見通しだという。 仏外相は「首脳会議が開かれていない段階で先走って言うつもりはないが、制裁も、他の方策も検討中だ」と語るとともに「私たちの決意を示す強硬な声明文を練っている」と述べた。制裁の具体的な内容には触れなかった。 一方、サルコジ仏大統領は27日夜、ロシアのメドベージェフ大統領、グルジアのサアカシュビリ大統領と相次いで電話で会談した。仏大統領府の声明によると、サルコジ大統領は地域の緊張の高まりに懸念を示し、フランスが示している6項目の和平合意を守るよう求めた。