停電を起こしたニホンザル。6歳ぐらいの雄で、発見当初はぐったりしていたが、村役場の駐車場に移され、職員が与えたリンゴを食べた=青森県佐井村、石毛良明撮影 青森県むつ市など下北半島の4市町村で2日午前、約3時間半にわたって約7千戸が停電した。停電を引き起こしたのは、変電所内に入り込んだ1匹の雄のニホンザル。高圧電流が流れる機器に触れ、感電したとみられる。手足にやけどし、ショックで一時ぐったりしたが、命に別条はなく、変電所がある佐井村に引き取られた。 下北半島に生息するニホンザルは「北限のサル」として知られる国の天然記念物。 東北電力青森支店によるとむつ市、大間町、佐井村、風間浦村の一部で午前10時半ごろに停電が起きた。支店の作業員が、佐井村の変電所を調べたところ、体長約35センチのサルが感電した状態で、機器の近くでうずくまっていた。サルが変電所内の機器に触れたため停電したとみられる。