国民新党の亀井静香代表は27日、24日の宮中昼食会で天皇陛下に会った際、「権力の象徴であった江戸城(現皇居)にお住まいになられるのは、お立場上ふさわしくないと申し上げた」と明らかにした。皇居を離れ、かつての天皇が住んでいた京都か自身の出身地である広島へ移ることを進言したという。 27日のテレビ朝日の番組での、天皇の政治利用をめぐる討論の中での発言。 亀井氏は番組終了後、記者団に「(明治天皇は)幕府の権力の象徴のお城に入った。その後の歴史を見ると、間違えて政治利用みたいな形になった」と真意を説明した。 亀井氏は、番組内では「陛下は何もおっしゃらなかった」と述べたが、記者団には「(天皇陛下は)京都好きです、とも言っておられた」と述べた。政治利用を避けるため、閣僚は天皇とのやり取りを明かさないのが慣例で、亀井氏の発言は異例と言える。