高知県室戸市の室戸ドルフィンセンターに、毎日、職員と一緒に車で通勤してくるネコがいる。オスの「とろ」と「むぅ」。冬の陽光を浴びて体を丸くしてうたた寝したり、背伸びしたり。今ではすっかり「看板ネコ」に。2匹に会いたいと県外から来客も相次いでいる。 10年前の秋の日、室戸岬新港に段ボール箱が捨てられていた。中には5匹の子猫。3匹はもらい手が見つかったが、2匹は残った。イルカトレーナーの高橋絵里加さん(31)が引き取り、市内の自宅でエサを与え、大切に育てた。 2匹はすくすくと成長した。センターがある海の駅「とろむ」にちなんで、「とろ」と「むぅ」と名付けた。今では「とろ」の体重は5キロ、「むぅ」は4・5キロだ。 高橋さんがネコの兄弟を車に…
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