東京は足立区西新井にある銭湯「湯処じんのび」。石川県奥能登地方で「ゆっくり、のんびり、くつろぎ」という意味の名がつけられたこの湯では、番頭役の猫たちが訪れた人をもてなし、身も心もほっこり温めている。 (末尾に写真特集があります) 「じんのび」は昭和36年創業、50年以上の歴史を持つ。都内では珍しいという、自慢の屋根なし露天風呂をはじめ、風呂上がりの一杯が楽しめる休憩スペースに、別階に併設したカラオケルームなど、充実の施設がそろった銭湯だが、ここに通う人たちのお目当てはそれだけではない。 忘れてはいけないのが、3匹の番頭猫、三毛猫「ケイ」(メス・12歳)、キジ白「しんたろう」(オス・推定14歳)、黒猫「のり巻き」(メス・9カ月)。みんな銭湯の周辺で保護された猫たちだ。 女将さんの田中花子さん 創業当時の看板ペットは、なんと猿だった 「じんのび」は田中さん一家で切り盛りしている。2代目女将、田