この映画『かごの中の瞳』を観て、まず驚かされたのが、目の不自由な主人公の主観視点を大胆に導入している点でした。ぼんやりとした光、何だかわからない影、迫りくる壁やガラス…。普段我々が体験することのない世界に、息を飲みます。特殊なカメラやレンズ、フィルターを駆使して作ったこの映像が、周りが見えないということがどれほど不安なものであるかを実感させ、ヒロインであるジーナ(ブレイク・ライヴリー)の心情に観客を近づけてくれるのです。 目の不自由なジーナ(ブレイク・ライヴリー、右)を夫のジェームズが支える ジーナは幼い頃に交通事故に遭い、両親の命と視力を失いました。しかし現在は優しく献身的な夫のジェームズ(ジェイソン・クラーク)に支えられ、夫の赴任先であるタイのバンコクで幸せに暮らしています。唯一の悩みが、二人になかなか子供ができないこと。そんな時、眼科医のヒューズ(小さな役ですが、ここに『ワンダーウー
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