「2025年の世界では、インターネットなどのテクノロジーの力により、イノベーションと創造が「マス(大量)」型の活動に変わる。大勢の人がそのプロセスに参加するようになるのだ」 リンダ・グラットン教授による『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』でマス・イノベーションの時代の到来が予告される一文です。 ここでの「マス・イノベーション」とは、このブログで「参加型デザイン」とか「コ・クリエーション」と呼んでいる創造の方法がより進化し一般化したものと考えてよいと思います。 グラットン教授は、メディア専門家のクレイ・シャーキーによる人が1日1時間テレビを見る時間を減らせば世界全体で1日90億時間以上生み出されるという「思考の余剰」を人びとが有効に用いるようになることで、「「思考の余剰」を手にした世界中の人びとが毎日何十億時間もの時間を捧げ、互いの専門技能とアイデアを持