2016 - 08 - 04 キャッキャッ、キャッキャッと喜んだ熱帯夜の思い出 雑記 旧式の ダッジ バンに揺られ窓から東京の景色を眺めていた。カビ臭いシートに体を沈め 缶ビールの空き缶に煙草の灰を落とす。 わたしが眼鏡を掛けておらず短髪を金色に染めあげ、今よりも五キロほど痩せていた、若かりし日の夏の思い出。 わたしは汗をかいた缶ビールを片手に新しい マルボロ に火を着けて少し窓を開けた。湿った熱帯夜の生温い風が頬を撫でる。 ダッジ バンの中には運転中の友人の他に三人の友人が乗りあわせていた。それぞれが片手にビールを持ち各々窓の外を眺めている。 わたし達は友人が経営する小さな居酒屋を目指していた。 麻布十番 にあるその小さな居酒屋は炭火で焼く本格的な焼鳥が売りでそれなりに繁盛していた。本人曰く、遊ぶ金に困らない程度には稼げているらしい。まあそうなのだろう。 缶ビールがなくなり不機嫌になりか
![キャッキャッ、キャッキャッと喜んだ熱帯夜の思い出 - モノとコトを考えるブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f1a5d42b94ae9362a56d699ea6531137cb03c3e5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fp%2Fpeisukeblog%2F20160606%2F20160606193125.jpg)