■電話をしながらメモが取れない。電話番でつまずいた社会人1年目 大手外資系メーカーに勤務するデータアナリストの岩本友規さんは、社会人10年目で大人の発達障害と診断された。 発達障害には、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、アスペルガー症候群、自閉症、LD(学習障害)、自閉症などがあるが、岩本さんの場合は、ADHDとアスペルガー症候群を併発。アスペルガー症候群には意外と多いケースだという。 発達障害の人は、一般の人が簡単にできる業務がうまくできず、自信をなくして心身症やうつ病になってしまうケースが多い。岩本さんの場合もそうだ。前職では向いていない仕事に苦しみ続け、うつ病で1年間休職した。 そもそも岩本さんが「働きづらさ」を感じたのは、新卒のときだ。入社した半導体商社で電話番をしていて、メモが取れない自分に驚いた。 「お客さんと電話で話していたんですが、メモを取ろうとしても全くとれなかったんです