沖縄は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者らを悼む「慰霊の日」を迎えた。沖縄戦などでの24万人あまりの死者名を、軍人、民間人、国籍を問わず刻んだ沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の「平和の礎(いしじ)」には朝から多くの遺族が訪れた。日米両軍による約3カ月の地上戦でおびただしい数の命が失われた1945年の沖縄戦。その最後の激戦地に95年に完成した刻銘碑のデザインは、沖縄県内の建築士ら4人でつくったグループが考案した。メンバーらが込めた思いがある。「平和の波 永遠なれ」――。 「デザインが生み出す力がある。平和の礎が世界に問いかける力は大きい」。グループのメンバーで、建築士の渡久地(とくち)克子さん(76)は強調する。
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