「福島第一原発3号機で3月14日に起きた爆発はピカドン(核爆発)だ!!」 そう語るのは、’10年の春まで日本原子力安全基盤機構(JNES)で原発検査員を務めていた藤原節男氏。原発の施設と運用について隅々まで知る専門家の一人だ。 「3号機の爆発では、一度ピカっと炎が出た後、ドーンと黒煙がまっすぐ建屋上方へと立ち上っています。水素爆発であんな黒い煙は出ません。キノコ雲の形状といい、核爆発の現象に酷似している」 しかし、政府、東電の発表では、原子炉内部は安定を取り戻してきているはずだが? 「重要な放射能飛散原因は、使用済み燃料プールです」 彼は一原発を陸側から写した航空写真を取り出した。 「建屋上部フレームは、使用済み燃料プールの場所が吹っ飛んでいます。プール内で爆発が起こり、そこにあった燃料棒は飛び散ってしまったと思われます」 だが、たとえ使用済み燃料が溶融して下に溜まっても、果