「Citrix XenServer」はシトリックス・システムズがオープンソースソフトウエアの「Xen」をベースに商用化したサーバー仮想化ソフトウエアである。Citrix XenServerの最新バージョン5.6では、Xen 3.4をベースにしている。基本となるハイパーバイザーのテクノロジーや機能はXenと共通だが、シトリックスでは仮想化環境の運用管理面で大幅に機能を拡張している。 シトリックス・システムズ・ジャパン 北瀬 公彦 Citrix XenServer(以下XenServer)における機能拡張の範囲は、仮想サーバーの運用管理にとどまらず、ストレージやネットワークの運用管理、自動化にも及んでいる。最近では、低コストでエンタープライズクラスの機能を提供できるという特徴から、特にクラウド環境での採用が進んでいる。 XenServerでは仮想化によるオーバーヘッドを低減するために「準仮想化
