みずほ銀行が3月に起こしたシステム障害は、東日本大震災の義援金を受けつける準備を怠ったことが原因の一つだったことがわかった。経営管理体制の甘さが問われそうだ。28日まとめた行内調査結果で判明した。 みずほ銀は、義援金のように多くの人が大量に振り込む可能性がある口座は原則、通常の口座とは別扱いにしている。1口座に振り込み依頼が殺到すると、システムへの負荷が高まり、ダウンしてしまうからだ。 しかし、フジテレビが系列局とともに3月13日から募集し始めた義援金の振込先になった東京中央支店の口座を、通常の口座と同じ扱いにしたまま別扱いに変えなかった。このため、振り込み依頼が殺到してシステムが耐えきれなくなり、15日に止まった。 今回のような形でシステムが止まることを想定した危機管理マニュアルも整えていなかったため、復旧作業が混乱。現金自動出入機(ATM)や外貨取引も止まり、被害を広げた。 み