たくさんいます。 もちろん、才ある若いひとを見ているのは楽しいことです。が 学問というものは──というか、およそ制度や組織というものは みなそうだと思うのですが──それほどたいした才を持たない人が、そこそこの仕事ができるように支援する仕組ですから、それほどすごくないひとが、そこそこすごい仕事をするところを見ているほうが楽しいし、また制度や組織の理念にも適ったことでありましょう。 「こいつはおもしろい」「この人は出世する」と(私も含め)みんなが思ってそうなひとは どこにでも たくさんいます。しかし、10年くらいのスパンで 見ていると、そういうところ以外のとこから 面白い仕事はたくさんでてくることに気がつきますし、また そこそこすごい仕事をするためのスタイルというのは たくさんあるのだとわかります。才のみでは仕事にならないということは、一部のひとには辛いことかもしれませんが、ほとんどのひ