以前、宮台さんたちの「マル激トーク・オン・ディマンド 」に出演させてもらったときに、学生の就職の話で盛り上がった記憶がある。本書でも冒頭に書かれているように、宮台さんは首都大学で就職支援委員会で委員長と委員を長年経験された。僕もこのブログで何度か書いたがアジア経済危機前夜から今日まで就職委員と委員長を15年ほど経験している。ただ大学の教員が「ふつう」の感性をもっているならば、いまや学生がどのように就職を考え、それを実行し、学生たちがその後どのような生活を送っているのか、考えないでいることは難しいだろう。学生をみればいまここにある危機が見える(同時に希望も)。 本書は僕の『偏差値40から良い会社に入る方法』と利用している言語(経済学と社会学の違いなど)は異なるが、語っていることは驚くほど似ている。 例えばあまたある就職本の特徴でもあり、業者のレクチャーなどでおなじみの『自己分析」「自己実現」
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