書評七福神とは!? 今月もやってきました「書評七福神」のコーナー。第1回翻訳ミステリー大賞も決定しましたし、新たな気持ちでこの欄も盛り上げていければと思います。第2回の大賞候補作は、このコーナーから出るでしょうか? さて、今月の一冊です。 (ルール) この一ヶ月で読んだ中でいちばんおもしろかった/胸に迫った/爆笑した/虚をつかれた/この作者の作品をもっと読みたいと思った作品を事前相談なしに各自が挙げる。 挙げた作品の重複は気にしない。 挙げる作品は必ずしもその月のものとは限らず、同年度の刊行であれば、何月に出た作品を挙げても構わない。 要するに、本の選択に関しては各人のプライドだけで決定すること。 掲載は原稿の到着順。 北上次郎 『リックの量子世界』 デイヴィッド・アンブローズ/渡辺庸子訳(創元SF文庫) 帯に「平行世界SF」とあるので最初からネタバレだが、奇想ミステリーとしても読むことが