米国では2009年秋から、大学の授業にAmazon社のKindle DXを導入するパイロットプロジェクトがスタートしました。これに対し、全米視覚障害者連合(NFB)と米国視覚障害者委員会(ACB)が、現時点でKindle DXは視覚障害者を支援する機能が不十分で、授業にKindle DXを用いることは、情報アクセスの面で視覚障害者を不利な立場にするとし、プロジェクトに参加している大学を訴えるなどしていました。2009年12月には、ウィスコンシン-マディソン大学とシラキュース大学が、導入決定からわずか3ヶ月程度で導入中止を決定、2010年1月11日には、NFBとACBと両組織から訴訟を起こされていたアリゾナ州立大学が和解、さらに同13日にはケース・ウェスタン・リザーブ大学、ペース大学、リード・カレッジの3校が、パイロットプロジェクト終了後、大学でのKindle DXの使用を推奨しないというこ