⚫︎物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 前回の記事:残り物でデトックススープ ここはポ村唯一の調剤薬局。 あたし、まゆが採取した薬草は、いつもここに届けている。 なんか… 薬草って眺めるたんびに、薬剤師になりたかった理由を思い出しちゃうんだよね。 採取した薬草 「生薬っていうよりも薬草っていう響きの方が、なんか好き」 子どもの頃によくやっていた、ロールプレイングゲームの影響かもしれない。 「錬金術で”特やくそう”をいっぱい作って、いっぱい持ち歩いてたなぁ」 なのにもったいなくって、全然使えなかった。 あの、口にすればすぐ元気になる薬草。 何気にピンチを救ってくれたっけ。 「まゆさん、今日は患者さんが少ないですねぇ」 マメチュー先生がのんびりとした口調で話しかけてきた。 この柔らかい声を聞くだけで癒される。 ポ村はすっかり冬本番。 今日は北風も強