ウェブサイトに書いた記事が朴槿恵大統領に対する名誉毀損にあたるとして、韓国の検察当局が産経新聞前ソウル支局長を起訴した(10月8日)。今後その当否が裁判で争われる。韓国で軍人政権時代が終わり、言論の自由が保障される民主化時代がスタートした1990年代以降、外国人記者が法廷に立たされるのはこれが2件目である。 1件目は1993年にフジテレビ・ソウル支局長が軍事機密保護法違反で逮捕、起訴されているが、いずれも本来は保守・親韓的だったフジ・サンケイ・グループが韓国当局から非難・追及され、法的処罰の対象にされるというのは皮肉である。日韓関係をめぐる時代の変化を物語るものだ。