2013年7月6日のブックマーク (1件)

  • 学校教育における市民・市民社会・地球市民の捉え方に関する一考察

    ― 173 ― 学校教育の前提にもなり、そうした市民を育 成することが目標ともなる。また従来の日 の学校教育がナショナルな枠を突破できてい ない現状から国家、民族、イデオロギーを超 えた現代の課題に取り組む人材を育成するた めにも地球市民の育成ということが、学校教 育の目標とならざるを得ないだろう。  しかし、この概念を日の学校現場に導入 するとなると、いくつかの課題に直面せざる を得ない。  第1に、日の地域、民族、国家に対する 検証なしに、一足飛びに超えて「地球市民」 意識(コスモポリタリズム)の高揚があると 論じられてしまうことである。佐藤郡衛は、 国際理解教育のみならず、「グローバル教育」 においても「地球市民」という概念が提案さ れたが、「国民形成」の対抗概念であったため、 社会的・歴史的文脈を捨象したものとなり、 教育現場におろしていったとき具体性に欠け ていたと述べて