財政悪化で消費税19%? 公債等残高対GDP比の推移(経済同友会作成)【時事通信社】 国・地方の長期債務残高が2021年度末、約1200兆円に膨らむ見通しとなった。その規模は20年前の1・8倍。高齢化に伴う社会保障費の増加が続く中、新型コロナウイルス対策の歳出増が拍車を掛けた。財務省などが危機感を募らせる一方、先行きを楽観する有識者らもいる。天文学的な金額に積み上がった借金にどう向き合うべきなのだろうか。(時事通信経済部編集委員 赤間央) 企業経営者でつくる経済同友会は、このほど衝撃的な試算を発表した。政策的経費を税収などでどれだけ賄えているかを示す国・地方の基礎的財政収支(PB)は、日本の実力に近い経済成長を前提とすれば50年度も赤字が続くという。債務残高の国内総生産(GDP)に対する比率は260・7%と、21年度から約50㌽上昇。国の経済規模の3倍近い借金があることを示す。比率を安定さ