TSUTAYAに加盟するブック取扱店では、ネット小説系書籍の売上げが2011年から伸び始め、13年7月には全店で展開することを決定した。それまで店舗ごとに展開位置は様々だったがデータ分析の結果、一般文芸(国内文芸書)の売場に陳列するべきと判断。(株)TSUTAYA商品本部BOOK部TBN BOOK MDの安本朋幸リーダーはこう話す。 ボカロ小説は10代男女、KADOKAWAなどから刊行されている男性向けネット小説は20代~40代前半、アルファポリスなどが刊行する女性向けは20代~40代の女性に支持されている。ボカロ小説は購買層がお小遣いが限られた中高生ということもあり初速はゆるやかだが、20代以上向けの作品は発売から1~2週間で大半の売上げをつくる。30代以上の読者も多いジャンルのため、突然飽きられて「ブーム」として終わっていくものではないだろうとの判断が、棚を作ったきっかけだという。