累計700万部を発行する小野不由美さんのファンタジー小説「十二国記」で、最新作「丕緒(ひしょ)の鳥」が27日発売の文芸誌「yomyom(ヨムヨム)」6号(新潮社)に掲載されることが明らかになった。01年9月発売の短編集「華胥の幽夢(かしょのゆめ)」以来6年半ぶり。 「十二国記」は、古代中国をモチーフにした「十二国」が舞台。それぞれの国に存在する霊獣「麒麟(きりん)」が天啓によって王を探し出し、その王が国を治めるという世界で、日本で普通の高校生から「慶国」の王となる中嶋陽子や戦国時代の若殿・尚隆らの姿を歴史小説のようなタッチで描いた大河小説。91年に外伝となる「魔性の子」が出版され、その後「月の影 影の海」(92年)など本編、短編集計7作が発表されている。02年にはNHK教育でアニメ化もされ、大ヒットした。 「丕緒の鳥」は、同誌のファンタジー小説特集に合わせて書き下ろした作品で、「慶国」を舞