中央省庁の幹部人事を一元的に管理する「内閣人事局」の局長に、杉田和博官房副長官が就任した。2014年の人事局発足以降、政務(政治家)の副長官が務めてきたが、杉田氏は官僚トップ。ただ、菅義偉官房長官は4日の記者会見で「安倍内閣の政治主導は何ら変わっていない」と説明した。 政務の副長官が局長を務めることには、首相を中心とした官邸が人事を通じて霞が関ににらみを利かせられ、「政治主導」が強まるとの指摘がある。一方で、官邸の意向に各省庁の官僚が従わざるを得ない風潮が強まり、「忖度(そんたく)」の土壌も生んでいるとの批判も出ていた。 3日の内閣改造までは、首相…