日立製作所は2011年2月3日、2010年4~12月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比7.7%増の6兆7658億円、営業利益は同8.1倍の3378億円と増収増益となった。三好崇司・執行役副社長(写真)は「海外事業、特にアジア地域が好調だった。全てのセグメントで営業増益になった」と説明した。 「情報・通信システム」セグメントの営業利益は530億円と、前年同期比68億円改善した。「海外でのストレージソリューションが堅調だった。昨年9-10月に上位機種の新製品を出したことが影響している。海外ではIT投資が戻りつつある」と三好副社長は語る。実際に、情報・通信システムの海外売上高は2904億円と、前年同期比105%と伸張した。 しかし海外の増収分を含めても、情報・通信システムの売上高は前年同期比98%の1兆1634億円と微減となった。「国内のIT投資が戻っていない」(三好副社長)ことが大きな