マンガ・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーは、これまで、一般の人々が過去の作品を見ることができるように、まとまった形で収集・保存されることがほとんどありませんでした。このまま進めば、現代文化の大きな一翼を担っているにも関わらず、これまでの、そして私たちの時代のマンガ・アニメ・ゲームの全体像や、その受容のされ方を、未来の人々が調べることが難しくなってしまいます。現在すでに高い評価を受けている作品は残されるとしても、未来の潮流に大きな影響を及ぼすことになる作品が現在、取るに足らないものとして見過ごされている可能性があります。そしてそのような、評価が定まっていないような作品や事物も含めて保存していかなければ、未来において文化の歴史を正確にとらえることが不可能になってしまうでしょう。当館および準備中の東京国際マンガミュージアム(仮称)にはいくつかの目的がありますが、もっとも重要な使命はそこにありま