先日このブログでも紹介した「情報の科学と技術」最新号の特集を、拝読いたしました。 日本の公立図書館よりは、10年いや四半世紀以上進んでいるといわれる米国の公共図書館も、一朝一夕にしてそうなったわけではないことが伝わってきます。 依田氏の論文にもあるように、公立図書館の財政基盤をつくるための寄付においても、「複線性・戦略性・科学性」が必要となるのは、思いつきの積み重ねではなく、『勝つために何をすべきか』を真剣に考え取り組んでいる姿をみることができます。そういう意味において、公共図書館における中長期的な事業計画が必要になるのだと思うと、指定管理者の協定期間だけでの取り組みには、限界を感じてしまいますね。 また、公共図書館自身だけでなく、その外側に図書館財団や図書館友の会などによる基金の存在も重要で、特に地域コミュニティが公共図書館を支える真の意味でのパトロン(注:図書館利用者の英単語は、pat