NHKの「技研公開2009」では、多様化する視聴スタイルに応えるサービス・技術を紹介するゾーン「豊かなサービス」にて、P2Pを用いた「オーバーレイネットワークによる放送配信システム」などを展示する。 今回のシステムでは、インターネット上で番組を配信する際に、オーバーレイネットワークを利用することで、柔軟な配信経路設定が可能になり、地域に密着した防災情報や災害情報などを市区町村などに分けて配信できる。P2Pであれば、ユーザー数が増えても配信元のサーバーに負担をかけないというメリットもある。 展示では、全国放送から地域放送への番組切り替え時に行う配信経路制御技術を紹介。全国放送の時間は、配信効率を優先し、同じプロバイダーの回線上のPCが接続される。一方、地域放送の時間になると、同じ地域の端末同士が接続されるように、配信経路が自動で変更される。ユーザーのプロバイダーや地域の情報はIPアドレスから