協定書を手にした、大阪教育大付属池田小の藤田大輔校長(左)とISS認証センターのマックス・ボスクラー所長(5日午前9時51分、大阪府池田市で)=伊東広路撮影 2001年6月に児童殺傷事件が起きた大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)が、世界保健機関(WHO)の「インターナショナル・セーフ・スクール(ISS)」に日本で初めて認証され、5日、同校で調印が行われた。「安全な環境づくりを進める学校」という国際的お墨付きで、児童8人が犠牲になり、教師を含め15人が重軽傷を負った事件以来、積み重ねてきた対策が認められた。 教員らの綿密な防犯訓練や、PTAが組織だって行う通学路の見守りなど、事件後間もなく始まった活動もあるが、学校として長い目で安全教育を築く取り組みは、事件を知る子供たちがすべて巣立った後に本格化した。 特にWHOに「世界的に例がない」と称賛され、全国からも約10回の視察が来ている「安全科